よつ

BPM ビート・パー・ミニットのよつのレビュー・感想・評価

2.7
ドキュメンタリータッチな作風ゆえか、これといって話が発展せずに低空飛行のまま終わった。
冒頭の血糊をブチ撒けるシーンからもう「ACT UP」側へ一切共感できなくなり、2.4時間が苦痛だった。偏見や差別をなくすどころか助長してしまうのではないか?とモヤモヤ。
製薬会社の上役が悪者として描かれていたが、彼の「いかなる目的があっても暴力・脅迫に訴える手段には断固として抗議する」という姿勢はとても正論に思えた。

あと濡れ場が多いのが地味にキツかった。
『君の名前で僕を呼んで』や『Summer of 85』は好きだし、同性同士の恋愛描写には抵抗がないのだが、感情の動きを省略していきなりおっ始められると「ただヤりたいだけなんかな」と思って冷めてしまう。

2022 122
よつ

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