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女王陛下のお気に入りのScriabinのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
4.2
リドスコのナポレオンもだけど、名作で使われてた曲真似するの流行ってるの?好きだしオリジナル曲も好きだからいいけども。
スローモーション、多重露光、アナモルフィックレンズ、クロスカッティング、高速パン等々と、古典的な技法を盛り沢山に使いながらも画面はクリアすぎるほどクリア。アナモルフィックはパノラミックにも通ずるから、建築や景観を美しく描けるということに気づいたのが、この映画の最大の収穫。
それよりも何よりもコスチュームプレイは良い。現代劇が主流なこのご時世、でかい金を使ってやってくれるこういう歴史物が一年に一回くらいはないとやってられない。真珠の耳飾りの少女、くらい感動した。この時代を映されると、どうしてもバリー・リンドンを思い浮かべてしまう……ナポレオンもそうだけど、こういうのやめたい。サラの創作ダンスはジョーライトのアンナカレーニナ以来の美しさ。こういうのもっと作ってほしい。それ以上に、エマ・ストーンは最高。身体の表情と同じくらい台詞回しでも魅了してくる俳優。床磨きとかサラとの関係とか、すごいクルエラを思い出してしまった。女性性について長らく考えてきた監督による最新作にも期待!
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