りょう

テリファーのりょうのレビュー・感想・評価

テリファー(2016年製作の映画)
3.4
 アメリカで劇場公開されたときは、嘔吐・失神する観客が続出したそうですが、こういう映像に耐性がないのに観るのはいかがなものかと…。続編が日本で劇場公開されることがきっかけで、前作であるこの作品も観ることができました。
 WOWOWでR-15指定相当にボカシ加工されたバージョンを観ました。この作品の核心である惨殺シーンの多くにボカシがありましたが、そのくらいでちょうどよかったかもしれません。
 2人組の女性の1人であるドーンが逆さづりで登場するシーンがハイライトでした。すでに死体になっていると予想していたので…。しかもその殺られっぷりが映画史上でも最上級のおぞましさです。誰がファイナル・ガールになるのかわからないところも特徴的でした。
 ただ、ほとんど物語らしきものがなく、ピエロのアート・ザ・クラウンの行動原理も不明です。彼もそれなりにダメージがあるはずなのに、すぐに回復して襲撃してくる強靭さが謎でした。冒頭で説明されるとおり、エンディングでは死体袋から蘇生して…。続編にはそれなりの物語があることを期待したいです。
 ちなみに、映像の質感にもこだわりがあるのか、2016年の作品だとしても、こんなコテコテの色彩を久しぶりに観ました。とても映画っぽくて好印象です。
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