Osamu

ひかりのたびのOsamuのレビュー・感想・評価

ひかりのたび(2017年製作の映画)
4.2
もしかしたら傑作なのではないか。それを見極める力量が無いのが悔しい。

田舎町の土地ブローカーの父と高校3年生の娘の物語。

土地を買収するために裏で悪どい事もやっているらしい。それを町の住人たちは良く思っていない。でも彼らも金に困るとこっそり「悪徳ブローカー」に助けを求める。

父の仕事の都合で転校ばかりだった娘は、今の高校を卒業したいと言う。卒業したらこの土地で働きたいとも。父の裏の顔も何となく分かっているようだ。

父の目に映る人間とは。
娘が想い描く故郷とは。

臨場感抜群の音使いや異空間を感じさせるモノクロの影像がいい。父の声が「アフレコです。隠すつもりはありません」という感じなのもこの作品に何だかマッチしている。

そして、ラストシーンがとてもいい。
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