もしかしたら傑作なのではないか。それを見極める力量が無いのが悔しい。
田舎町の土地ブローカーの父と高校3年生の娘の物語。
土地を買収するために裏で悪どい事もやっているらしい。それを町の住人たちは良く思っていない。でも彼らも金に困るとこっそり「悪徳ブローカー」に助けを求める。
父の仕事の都合で転校ばかりだった娘は、今の高校を卒業したいと言う。卒業したらこの土地で働きたいとも。父の裏の顔も何となく分かっているようだ。
父の目に映る人間とは。
娘が想い描く故郷とは。
臨場感抜群の音使いや異空間を感じさせるモノクロの影像がいい。父の声が「アフレコです。隠すつもりはありません」という感じなのもこの作品に何だかマッチしている。
そして、ラストシーンがとてもいい。