LuckyMOTOMIYA

ブラック・ウィークエンドのLuckyMOTOMIYAのレビュー・感想・評価

ブラック・ウィークエンド(2013年製作の映画)
2.0
2013年、リア・ウォーカー監督によるスリラー・ドラマ。

若手弁護士リチャード君は上司の指示に従わず、正攻法で裁判に臨んで敗訴、お怒りの上司から解雇通告を受け、撤回を求めて妻タラを伴い、上司プレストンと妻ジュリアの滞在する別荘をご訪問、そこで事件が発生して云々、といったお話。

これはもう間違いなくアメリカのTV映画ですなと思いながら鑑賞するも、どうやらカナダ製作の映画らしく、それはそれで納得。

端的に申しまして、非常に残念な仕上がり具合。突っ込みどころ満載というよりも、余りの多さに突っ込む気力が消え失せる見事なクオリティ。メンタルを削りにくるとは大したものではございませんか。

登場人物の大半が、リア性ある人間とは思えないほど愚かしい行為を連発いたします。それもこれも、すべて作者が物語を意のままに展開したいがため。

おバカに見える登場人物たちは、作品創造者が思い描く筋書きの犠牲者、温かい目で鑑賞したいところでございます。

ひょっとすると、神さまと被造物の関係はこういうものなのかも知れません。ワタクシ、特定の信仰は持ち合わせておりませんが、「創造」について宗教的な思いに耽ってしまうほど退屈な出来栄えでございました。

決してオススメはいたしませんが、残念映画愛好家にとっては愛すべき小品でございます。
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