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すばらしき映画音楽たちのEDDIEのレビュー・感想・評価

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)
4.2
映画音楽の必要性とその素晴らしさ、才能ある音楽家のこだわりやプロ意識、映画好きならば楽しめないはずはない傑作ドキュメンタリー。

ハンス・ジマーやジョン・ウィリアムズら音楽作曲家たち、スティーブン・スピルバーグやクリストファー・ノーラン、ジェームズ・キャメロンら映画監督たち。
多数の大御所たちが本作のためにインタビューに登場したり、過去のインタビュー映像を活用したりして、彼らの映画音楽のポリシーや多様性について知ることができます。
さらには脳、鳥肌が立つことのメカニズムまでも詳しく解説される場面もあり、かなり濃密なドキュメンタリーでした。

映画にオーケストラが初めて使われた『キングコング』に至っては音がなければただの作り物にしか見えないだとか、映画関係者が本心をズバズバ言うところも笑えるし、『サイコ』の有名なシャワーシーンも音楽がなければ怖くもなんともないとか。
その他この音楽を聴けば作品を思い出す代名詞になりうる。
いつもは何気なく聴いている映画のテーマソングやBGMも、その場面場面に合わせてこだわって作曲されているのがよくわかり、今度からもっと意識して映画音楽を感じようと思わされました。

『007』シリーズや『ロードオブザリング』『バットマン』『E.T.』『スターウォーズ』シリーズなどなど。
『ジョーズ』はあの短調なテーマソングをテンポや音の高低だけでスリル感を演出します。『ロッキー』はあのテーマソングを聴くだけでロッキーが戦っている様や特訓の様子が思い浮かびます。
『ワイルドスピード スカイミッション』のあの事件と場面が出てきたときはさすがに不意打ちを食らったけども、とにかく多種多様な映画音楽が生まれた経緯が丁寧に解説されるのでホントに面白いです。

映画好きならば是非とも観ていただきたいドキュメンタリーです。満足感高し。

※2020年自宅鑑賞38本目
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