本作はジュリアン・デュヴィヴィエ監督の遺作。
奇しくも、車が衝突事故を起こし、昏睡状態となり、記憶をなくした主人公になぞられたように、デュヴィヴィエもこの作品完成直後にパリ市内で自動車事故死をとげた。
ストーリーはこの年代にありがちな展開だが、これだけでデュヴィヴィエを見切るにははやとちりだし、見誤ることになる。
往年のスタッフ・キャストが揃っている至極贅沢な逸品。
デュヴィヴィエ研究で深掘りしたくなるし、入門編としていいかも知れない。
脚本ジュリアン・デュヴィヴィエ、音楽フランソワ・ド・ルーベ、撮影アンリ・ドカエ、
出演アラン・ドロン、センタ・バーガー他。
浴衣姿のドロンが眩しくて、センタ・バーガーの美貌には目を奪われる。
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