No.1976
2023.12.21
ジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品。「巴里の空の下セーヌは流れる」の監督さん。
「悪魔のようなあなた」という邦題は、当時、アラン・ドロンに対して、ファンが思い描くそのままの題名だと思う。それぐらい当時のドロンは、悪魔のように美しく、ファンを虜にする存在だった。
この邦題をつけた人は、それを意識していたに違いない。
映画はまあまあ面白かった。当時、観ていたら、きっともっと面白いと思ったかもしれないが、「記憶喪失物」は、今では観慣れてしまった感はある。
自動車事故で昏睡状態のジョルジュ・カンポ（アラン・ドロン）が目を覚ます。
記憶を失っていた青年はジョルジュ・カンポという名前だと知らされ、妻だというクリスチアヌとともに退院する。
その日の翌日から、カンポは生命の危機に瀕するような出来事に幾度か遭遇し、自らの命が狙われていることに気づく。
そして、次第に記憶が蘇ってくる。
よくありそうなストーリー展開だが、やっぱり記憶喪失もののサスペンスは何故か面白い。
よくありそうなと書きながら、その代表作が思いつかない。パッと浮かんだのは下に書いたような作品だ。しかし何故か的を外している気がする。そのものズバリの作品があると思うのだけど、今は思いつかない。ヒッチコックにもありそうな気がするが。
・ボーン・アイデンティティ（2003）
・アンノン（2011)
・ペイチェック/消された記憶（2003）
・手紙は憶えている（2016）
・リピーテッド（2014）
・密かな企み（2019）
しかし、どれも面白い作品ではある。どうだろう。
因みに韓国映画の記憶喪失物を調べていたら、こんな面白そうなものを見つけた。未鑑賞なので観たいと思う。
・君だけが知らない（2021）韓国
・私を忘れないで（2014）韓国
「記憶喪失物サスペンス」のタグをつけてみることにする。
