好きな台詞↓
わしは死を置き忘れて
桑の実を持って帰った
なんだかタイムリーに春日武彦先生の『自殺帳』と二階堂奥歯さんの『八本脚の蝶』を読んでいたこともあって、
自殺をしようと思っている(思ったことのある)人も、ない人も、意外と近いところに位置しているのかもなと思った。
人はそう簡単に死なないという言葉があるけど、簡単に死ぬことも多分全然ある。
生きていることと死ぬことの距離感は自分が思っているよりも遠くない気がしている。
だからこそ、桑の実とか、誰かの何気ない言葉とか、夕日を見ることでふっと生に揺り戻される瞬間が来るのだと思う。逆もまた然り。
大変美しい映画だった。淀川さんにまた教えてもらった。