風来坊

代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーンの風来坊のレビュー・感想・評価

3.5
韓国の歴史物をそれほど観てる訳では無いですが、豊臣秀吉の軍勢と戦うというのは観た事なかったので新鮮でした。

この作品も日本人役が日本語のイントネーションがおかしい。リアルさを追及する韓国映画界ですがここまで多いと韓国映画界は日本人は出来るだけ使わない方針なのかも知れない。歴史には詳しく無いですが、豊臣軍の武将の甲冑とかはよく出来ていただけになおのことイントネーションには残念。
そもそもこの映画を日本人が観るという想定もないような気がします。

血飛沫飛び散るゴア描写や迫力あるリアルな戦いのシーンは韓国映画らしさを感じます。ナヨナヨ王子の成長と代立兵の絆と葛藤。ちょっと臭さはあるけど、韓国映画ならではの熱い展開も健在。

お金と引き替えに軍役を肩代わり出来て、それが許されていたというのは今でも兵役逃れに厳しい韓国であった事なのかと驚き共に面白い歴史だなと思いました。

終盤迄は逃避行でロードムービーみたいな展開で逃げながらの戦いになるので、合戦等などを期待してみると肩透かしと思います。
終盤の戦いも兵力に圧倒的な差の悲壮感満ちるものなので、爽快感みたいなものはありません。

持つ者と持たざる者それぞれの苦悩と運命、なかなか楽しめた作品でした。
風来坊

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