エブリデイねむろう

ほんとにあった!呪いのビデオ74のエブリデイねむろうのレビュー・感想・評価

4.5
投稿されてきたという心霊映像を検証・紹介する心霊ドキュメンタリー。
「ほんとにあった!呪いのビデオ」(以下ほん呪)第74弾。
演出・構成:福田陽平・寺内康太郎

「山道」

これ怖っ!
CG丸出しなんだけどクッソ怖い。
こっちに来るんじゃないよ怖いだろ。
でもきっと生前は軍人さんだったと思う。

「積載車」

これ怖っ!
合成丸出しなんだけどクッソ怖い。
いきなり隣に座ってるんじゃないよ怖いだろ。
でもきっと生前は美人さんだったと思う。

「ドッキリ」

部屋の照明が明滅しはじめてからタレントさんが意味もなくホワイトボードのマーカーをつかもうとするの、すごいパニクってる感じが出ててすき。
現象は、幽霊のうしろに幽霊が出ます。

「おくりもの ー後編ー」

前回から思ってたけど、ゲロのなかから素手で蛆虫を回収できる大塚くんやべぇな。
そして女子小学生と寒川とのキス…これは不純同性交友ですね間違いない。
もっとやってほしい。
そして舞木の口から語られる寒川に関する重大事実。
そ、それはほんとうですか!(大興奮)

その後、小学校らしき場所で発生した集団ヒステリーと思われる映像が紹介される。
のんきにカメラ回してる場合じゃないと思うんですけど(名推理)

「シリーズ監視カメラ 二階の和室」

とあるサイトにて無断公開されていたという映像。
誰もいない和室でスモークを焚きながらダンスをする黒い影があらわれる。
監視カメラはちゃんとパスワード設定しないと危ないよという注意喚起のためにあらわれた、とでも言うのだろうか。

「カメラ機能」

iPhoneの写真機能Live Photoで撮影された映像。
(Androidにもあるんですかね?)
友人を撮影するとき謎の赤い光が映りこむという。
ところで、映りこんだ幽霊も含めて美人さん揃いのエピソード。
前にもどこかで話したが、顔面偏差値が無駄に高い映像はどうしても疑ってしまう。
モザイクがかかっていないと余計に。

「続・おくりもの ー後編ー」

ここまで見てきて薄々感じていることがある。
このシリーズ、ひょっとしていい年こいたおっさんが見るものではない?
家庭問題やいじめ問題がテーマとしてひっきりなしに出てくる点や、このつっこみどころ満載のリアリティーショーを違和感なく楽しめるという点を鑑みるに、やはり10代あたりの世代を狙って制作されていると考えるべきであろう。

実際、作数を重ねるごとに扱われるテーマは新しくなっていく。
特に、寺内康太郎が参加してから作品の雰囲気は大きく変わった。
それまで取材映像が終わるまで投稿映像は流さないスタイルだったものが、取材映像の途中からでも投稿映像を流すようになった。
これは、作品としての見やすさ・わかりやすさを重視しているものと思うし、実際、このシリーズがしっかり世代交代しているからこそ、これほどの長寿シリーズになれたのだと思う。

さて映像であるが、つっこみどころ満載の探索映像を経て、結局はなにも解決しないまま衝撃的なだけのラストへ向かう。
でも、こういう衝撃的なラストすきなんですよ。
そして、寺内さんはやっぱり構成うまいなと思う。

2023ー旧062