ちろる

GIVEN: ボクが見た世界のちろるのレビュー・感想・評価

GIVEN: ボクが見た世界(2016年製作の映画)
4.0
大昔大雨が降り続いて世界に水が溢れ、
その、水を魚たちが飲み込み魚たちは巨大化して波を起こして潮を起こした。
大きな魚を捕まえたものは海の魂を手に入れる。
星を追い。人と語り巨大魚を追う。
そんな神話のような生活をしている人たちがいるという。
嘘みたいに美しい世界旅行を体感できる作品だった。
こんな風に「はじまりへの旅」の映画みたいな人たちは実際いるのだろう。

アイスランドの海氷が張る凍てつく海に白夜の深き夜までサーフィンをする映像は初めて観たけど、沈む夕日を背にしながらサーフィンする姿は圧巻で、水の上で踊っているように美しい。
太陽が降り注ぐイスラエルの海の特徴は
人々が常に集まるビーチと、所狭しと
ごった返したマーケット。しかし空襲の恐怖は常につきまとう陽と陰が混在する世界。
タイでの生活はゴムの木に囲まれたゴム工場とたっぷりとしたココナッツミルクをゴクゴクと飲む。
ペルーの一面の緑の畑、神秘に満ちたトルコ
各家族に独自のリズムや音楽を持つセネガル
いい波を探しに東から西へ、北から南へ
「学ぶ」って一体なんだろう?と改めてこのドキュメンタリーを観て改めて思う。
本を読み漁り、学校の勉強のために机にかじりつくことが全てではない。
学校の勉強だけでは補完できない伝承と、体験によって得る真実の豊かさがここには詰まってた。
私はほんとちっぽけな存在であり、そして与えられているものの殆どを自分の中に取り入れてないことを思い知らされてなんだか恥ずかしくなったけど、この作品に出会えてよかった。
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