くじら

レジェンダリーのくじらのネタバレレビュー・内容・結末

レジェンダリー(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

 トム・ホランドが出ているしアイルランドの勉強になるかなと思って字幕版で視聴。宗教の話でした。肉弾戦(トムホは戦ってない)のえげつなさがすごい。

あらすじ
 西暦55年に誰かを殺した石?(殺した側は地獄へ、殺された人は天国に行ったらしい)がアイルランドの小さな教会?集落にあった。その聖遺物を教皇の元へ運ぶ使命を受けたキリスト教を盲目的に信仰する使者とともに旅に出る。しかしアイルランドはノルマン人たちに侵略され、ノルマン人たちに追い出された人々との対立しており危険な旅路だった。
 最年少の修道士ダーマッド(トムホ)は盲目的な教皇からの使者に毒があると言われている川の水を飲まされそうになったり、途中ついて来ることになった騎士(使者の知り合い)に疑われそう?になったりして助修士?に助けられていた。
 聖遺物を運ぶ道中で部族に襲われて馬車を奪われ、修道士たちは全滅しかけたが、ダーマッドを助けてくれる助修士?の無双で何とかなる。我を忘れた彼にダーマッドは襲われかかるも何とか正気に戻し、生き残った4人で馬車を追う。
 そこで実はこの襲撃は騎士の仕組んだことだと判明。馬車に乗って連れ去られていた修道士に隙を見て話しかけると、石は襲撃場所に落としてきたとのこと。
 4人は元の場所に戻り石をダーマッドが拾い逃げる。途中鐘の音が聞こえたことを導きとして船に乗せてもらい逃げる。しかし満潮時ではなかったため追手に追いつかれそうになる。
 使者からも力を示せと言われ、おそらくダーマッドを守るために助修士は騎士に立ち向かい噛み殺す。ダーマッドは使者と石を海に沈める。

感想
 キリスト教についてもアイルランドについても詳しくなくてよく読み取れていないところがありそう。アイルランド語?を話すトムホが本当に何言ってるのか分からなくて新鮮だった。何というか心が清らかな純朴な若者だったし、無双してた話さない助修士はきっと何度も救われてきて、だからこそ守りたいんだろうなと思った。

 キリスト教を盲信する使者が、異教徒の言い伝えを信じずに川の水を清めようとしたり、彼の無双を神からのものだと言ったり、異教徒を匿っていた父を断罪したという発言も何もかもが宗教を盲信しそれを絶対的に正しいと行動する人間の恐ろしさがよく現れていた。まだ先の話だけど、こういう人間が魔女狩りとかの発端になったのかなと思った。

 というか邦題なんでレジェンダリーなんだろ?現代は巡礼って意味らしいのに。内容が全く伝わらないやつ。
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