あらすじ:レイプされた都会の美人が、田舎のクソ野郎どもに復讐する。
テンポが悪いです。78年『発情アニマル(悪魔のえじき)』のリメイクなので、観てるこっちはこの子が酷い目に会うのを分かっているのに、そこまでの展開が長い。
しかも、都会のクソ男どもが全然そんな風に見えない。更にいざその場面になったら直接描写は避ける上に、特に陰惨でも何でもないという腰の引けっぷり。女優さんは全裸でがんばっているのに、残念。
酷いレイプシーンなんて、こっちも観たいわけではないので、そこは短くバシッと「こいつら復讐するしかねぇええ」という気持ちにしてください。
そしてそこから反撃の復讐編。
前半がダラダラ長いくせに、ヒロインが反撃するまでの苦悩と葛藤はすっ飛ばす。何で!?
ここで、美人が男どもを一人一人拷問にかけていくのが見せ場なのだというのは分かりますが、前半が軽すぎる上に葛藤が無いせいでテーマが薄ぼんやりしてしまい全く感情移入ができません。
この手のジャンルは、突き詰めて陰惨にしてトラウマ鬱映画にならないと、性犯罪が最低最悪の犯罪だということが伝わらず、全く意味が無いんです。
俳優さん達はとても良かっただけに、なんだかホントに残念です。