FREDDY

ライオンは今夜死ぬのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ライオンは今夜死ぬ(2017年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

ヌーヴェルヴァーグを代表する名優ジャン=ピエール・レオを主演に迎え、諏訪敦彦監督が8年ぶりに撮り上げた人間ドラマ作品ということで。印象としては、ジャンを演じたジャン=ピエール・レオは個性的で目に残るものがありましたし、ジュリエットを演じたポーリーヌ・エチエンヌも良かったとは思うのだが、魅力的と思えるほど心惹かれるものは感じられませんでしたし、良く言えば"自然体"なのかもしれないが、"味気ない"といった方が適切なのかもしれませんね。そして、過去に囚われ、かつて愛した女性の住んでいた古い屋敷を訪ねる、"死を演じられない"と悩む年老いた俳優ジャンと、映画撮影の為にその屋敷に忍び込んできた地元の子供たち、美しい姿のまま幻となってジャンの前に現れたジュリエットらを軸に描かれる物語は決して悪いものではないのだが、"死を演じられない"というキーワードがうまく活かされていないように感じてしまいましたし、文学的な一面を覗かせてはいるのだが、深みがあまりなくて中途半端といったところ。本作は片手間程度に観るくらいが丁度良い作品ではないでしょうか。
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