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兵隊やくざ 大脱走のcatmanのレビュー・感想・評価

兵隊やくざ 大脱走(1966年製作の映画)
4.5
1966年公開。田中徳三監督。尋常じゃないハイペースで製作される大映プログラムピクチャーの兵隊やくざシリーズ第5作。あーもうドチャクソ面白い。勝新も田村高廣も成田三樹夫もみんな最高!部隊が全滅させられ死屍累々の戦場で「上等兵殿ぉ〜!!」と絶叫しながら泣きじゃくる大宮、からの有田との濃密ラブシーンで大笑い。ここの演出は本当にミラクルです。後半は思いがけない青柳の再登場にテンションが急上昇、ヘルメットの譲り合いを通した情のやり取りが泣ける。(けど彼がここでシリーズから退場してしまうのは非常に残念…)
やってる事はまるっきり破茶滅茶なのに、戦時下のディテールを丁寧に描いてるのとモノクロ映像のお陰で何処と無くリアリティを感じさせるのも素晴らしい。

それにしても本作のどの辺が『大脱走』なのかよく分かりません笑 座頭市シリーズ同様にタイトルの付け方がいい加減過ぎるんだけど、もはやそんな所さえ好きなんだよなぁ
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