MinaA

ルイ・セローが見た慢性アルコール中毒者たちのMinaAのレビュー・感想・評価

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生きていくってしんどいし、逃げ込める先があるなら逃げたくなるよね、それがわかるからこそ、アルコール依存者を切り捨てられない

こういう物語に向き合う時は特に、お酒を嗜むほどにも飲めない自分が小さく感じる。ウォッカを24時間に1.5リットルの意味を、主観的に感じられないの。厚労省とかのデータでしか測れない。もう少しでもお酒を飲めたら、お酒のおいしさを感じられたら、彼らの辛さがもっと立体的に迫ってくるんだろうな。しんどくもなるだろうけど


アルコール依存の治療をする側からも記録されていて純粋に勉強にもなった。医療がどう依存に向き合い、どれだけ重要なのか、そこまで分かってなかったし考えたこともなかった。下手したら医学的アプローチがないと死んでしまうなんて

恋人との破局と仕事での挫折のダブルパンチで依存にはまってしまった彼の話は、きっと誰にも刺さる。ほんとに、きっかけは穏やかな日常の中のイレギュラーにあるんだよね


腹水が腹腔に溜まる映像は衝撃だった。生活とか食事をコントロールすることって、何かに特に依存してなくても大切だな、気持ちとか、生活のメリハリ的に。きっと依存はそんなに遠い存在じゃない
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