ころん3

レプリカズのころん3のレビュー・感想・評価

レプリカズ(2018年製作の映画)
3.2
狂った神経科学者と生物学者がタッグを組んで家族再生計画をするお話。

物語の構成と演習が凄く良かった。
序盤、中盤、終盤隙がなかったZE☆

主人公の科学者を演じるキアヌ・リーブスの「ウィリアム」は、死にかけた人間を電子頭脳を搭載した機械人形に移す実験をしていました。
多額の支援から起きたこの実験は何度も失敗しており、打ち切り寸前。
ある記念日、家族で遊びに行く途中で事故により家族を失い、そんな状況を前にして家族復活のある計画を思いつく。
トーマス・ミルドウィッチが演じる友人?にして同僚の「エド」に頼み、彼が研究しているクローン実験を用い、家族のDNAからクローンを造りだそうとしていた……。

前半と中盤まではだいたいこんな感じの話です。ワクワクさんのノリでクローンを造り出すんでちょっと困惑しますが、たいして物語に影響しないので無視して下さい。摩擦係数を無視するのと同じですよ。

神経科学者のウィリアムは何度も実験を失敗させているようで、上司から「さっさと成功させろ」みたいに催促されます。

焦るウィリアム。

そんな中、家族と旅行に行く準備をしていた。家は同僚のエドに任せて目的地に車で向かうが急に大雨が降り始めてしまう。悪天候の中、走行していたら木が倒れてきて車は池に落ちてしまった。お~ブッダよ。
助手席に座っていた母親は倒れてきた木の木片が刺さり即死。
後部座席の娘二人と息子は池に落ちた衝撃で気絶。そんで死亡。
エドは無事。
ウィリアムは生存していたが家族が死んでしまい落ち込んでしまう。しかし、自分が関わっている事業を思いつく。それは「人の精神を新たな肉体に移す」というモノ。

クローンの研究をしているエドを事故現場に呼び寄せ、今の状況とこれからやるとこについて話しました。

エドは困惑しつつもウィリアムに協力した。死体の処理もやった。
さて、人間錬成には人間の素。つまり味の素みたいな材料が必要なわけですが、それらは仕事場に全てあったので問題ありません。錬成した後も同僚のエドが消えたり、ウィリアムの片足片腕が持っていかれる心配はありません。
ついでに錬金術師にもなれません。

しかし人間を造る装置だけが一つ足りませんでした。死んでしまった家族から誰か一人を"切り捨てなければいけない"という状況に陥り困惑を隠せないウィリアム。
エドに選ばせようとしますが流石にできませんでした。死体処理に人間を造る装置の手配、人間の素、クローン作成の協力もろもろやってきたエドにさらに重要な選択させるなんてサイテーだなって思いますが、まだ序盤です。

クローンが完全する間に、精神を移す準備をしていますがなかなか上手くできませんでした。
いい忘れましたがウィリアムの事業はロボットに精神を移す仕事。それが成功していないのに……と考えるウィリアム。
悩んでる間に家族のクローンは完成してしまう。
クロロホルムを打って眠らせて遅延させるが、エドからも「まだ終わってないの?」と困惑した顔で言われてしまい、さらに追い詰められるウィリアム。
追い打ちをかけるように子供の担当教師が長期間学校を休んでいるので心配できたり、母親の仕事場からメールがきたりとてんてこ舞いなウィリアム。

そんな生活をしていると、またクロロホルムを打つ日がやってきました。
手に触ると……いままで反応していなかった脳が反応を示したのです。

この先はネタバレになっちゃうので言わないんですけど、終盤のカーチェイスの迫力が良かったですね。

面白かった!
オススメです
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