パテコ

クソ野郎と美しき世界のパテコのレビュー・感想・評価

クソ野郎と美しき世界(2018年製作の映画)
4.0
ぜひエンドロールまで観てほしい。
がむしゃらで荒削りなオムニバス短編集であり、エピソード4で全てを歪に繋げるファンタジックな映画…と思っていたら、すっかりエンドロールで覆された。エンドロール(とその歌『地球最後の日』)を含めて5段構成になっていおり、今まで見ていたファンタジーがSFに変わったような感覚に痺れた。
奪われたものを取り戻すことはできなくても、新しく歩み出す主人公たち。エピソード4で全てを出鱈目に昇華する圧倒的祝祭・ハッピーエンドを描きながら、それを一気に反転させる不穏で不気味なエンドロール。ハッピーエンドなど存在しなかったかのような、静謐すぎる歌。めちゃくちゃ良い。
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