映画好きなリコ

女ともだちの映画好きなリコのレビュー・感想・評価

女ともだち(1983年製作の映画)
3.4
個人の幸せって何だろうか?という点において、「普通の人々」や「テルマ&ルイーズ」と同じようなコンセプトを持つ映画だと思いました。
作品内でユペールもミュウミュウも、戦争の流れで望まぬ結婚をし、妻という役割を演じていました。たまたま同じような境遇の女性と仲良くなったことで、改めて個人の幸せを取り戻していくというだけで、マイノリティーの話に収めてるわけではなく、むしろ人生のやり直しってできるかしら、という問いかけと、いくつになっても新しい自分に出会えるよという素敵で前向きなお話でした。
ユペールが新しい性の喜びを発見する列車のシーンでは、若いドニ・ラヴァンが見守ってくれるおまけ付き。
ラストシーンは物悲しくも美しい夜明けでした。ピシャリと容赦ない現実を突きつけて終わる感じは向こうの映画らしくて好きでした。