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ベン・イズ・バックのmodonso14のレビュー・感想・評価

ベン・イズ・バック(2018年製作の映画)
3.6
公開初日に早速鑑賞してきました😊
薬物依存を克服しようと奮闘する青年とその家族を描いた本作。薬物依存の克服に向けては、本人だけではなく、家族や友人を始めとした周りの人々も含め、数年・数十年に亘る闘いが続いていくこととなります。本作では、19歳の青年ベンとその家族が直面する長きに亘る闘いの1ページを切り出しています。

ベンの母親ホリーを演じたジュリア・ロバーツ、ベンを演じたルーカス・ヘッジズの熱演は流石の一言👀 ジュリア・ロバーツは、無償の愛で息子を強く信じ、強く信じるが故に裏切られたときの悲しみ・怒りに揺れる母親を、ルーカス・ヘッジズは、自分でも薬物依存から抜け出したいと強く願いつつも、家族からの期待や過去のしがらみに苦しむ繊細な心を持った青年をそれぞれ好演していました。この二人の演技だけでも一見の価値はあると思います😆

正直なところ、サスペンス要素のウェイトもそれなりにあったためか、ヒューマンドラマとしての深みが不十分であり、結末に余韻を持たせ過ぎな部分もありますが、彼ら家族の長い闘いの1ページだと理解すれば、それはそれで結構リアルかなと思います😓

薬物依存に関する問題提起を行う意味合いもあるのでしょうか、薬物依存から抜け出す難しさが良く伝わってくる内容となっている印象でした。本作のベンのように、頭ではダメだと分かっていても抜け出せない、家族からの過度な期待や社会からの冷たい視線もあれば、薬物依存を行っていたときの悪い繋がりも簡単には断ち切れず、そして何より自分自身をなかなか許すことができない。本当に難しい問題だと思います。私より遥かに頭が良くて、メンタルも強い人でも薬物依存に陥ることもあるので、一歩間違えれば明日は我が身ですし、運良く自分が大丈夫でも家族や友人が陥ることもありますもんね😭 自業自得と言えばそれまでなのですが、現実にはそれだけで片付けられない部分もあり、薬物依存撲滅に向けた取り組みが一層進められることを切に願います…
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