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ホテル・エルロワイヤルのSY3KRのレビュー・感想・評価

ホテル・エルロワイヤル(2018年製作の映画)
4.0
ガイ・リッチーやタランティーノのフォロワーが作ったしょうもない亜流の作品かと思いきや、予想を遥かに上回る独創性・娯楽性に夢中にさせられた。

伏線を丁寧に回収するのではなく、次から次に予想だにしない展開の連発でゴリ押してくるあたりは、『クローバー・フィールド』シリーズや『キャビン』の脚本で知られるドリュー・ゴダード監督ならでは。

また、ストーリーに舞台となった1970年代アメリカの社会・カルチャーを反映させつつ語り直している点が見事で、公民権運動・ヴェトナム戦争・JFKとニクソン・ヒッピー文化…当時の情景が走馬灯のように浮かんでは消えていく。

豪華俳優陣のパフォーマンスも見応え十分だし、これが日本の劇場で公開されずに配信スルーなんて、配給会社はマジでわかってない。

⚫︎トマトメーター
・批評家支持率:75%
・観客支持率 :75%
「スマートでスタイリッシュ、そして強固な演技が満載の本作は、ポップコーンのような純粋な楽しさと、社会的な文脈による塩辛い味付けの双方を提供している。」
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