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暁に祈れのpuppyperoのネタバレレビュー・内容・結末

暁に祈れ(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

・オープニングのシークエンスの時点で最高。緊張感とそもそもアンダーグラウンド感。
・あらすじ自体はもともと知っていたので、薬物関係で逮捕されてムショにぶち込まれるのは分かってたけど、にしても開始10分足らずでスムースに逮捕されるのは笑った。ダイジェストかと思った。

・タイ語字幕が最初はつかず、後半になるにつれて徐々に付いてくるのはいい演出。特に入所直後は「訳のわからないところにぶち込まれてしまった、、、、、」というビリーに非常に感情移入しやすい構造になってる。
・言葉がわからない段階でのいわゆる「新人イビリ」もきつかったけど、言葉が通ずるようになった後のあの最悪の脅しはすごいですよね、、、、、今まで観た映画における脅しの中でもマジで最悪の部類だった。
地獄の中で生きる道を見つけたかと思ったら、やっぱりそこはどこまで行っても「地獄」だった、っていう展開。すごく好き。

・ボクシングシーン自体はかなり見辛いカット割りになってるけど、臨場感とかそういった部分を優先したのか演者のアクション技量をごまかすためなのか、、、、
いわゆるこういう「スポ根」要素が入る物語だと、必殺技はかなりしっかり伏線張られて、且つ回収もすごく丁寧にやるイメージだけど、
今作は伏線も回収も割と淡々としながらもきちんと観客全員が気づくようなバランスになっているところは本当に素晴らしいと思った。

・負け犬once againものかと思ったら微妙に違って肩透かし食らった感じはあるけど、全体的に好き。
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