たまたまAmazonプライムで目に留まった本作、もうすぐプライム期間が終わってしまうようなので慌ててレビュー。
その目に留まった理由でもあるキャッチコピーは作品の設定なのでネタバレではないのだけれど、冒頭の主人公の「どうなってるんだ？！」という焦りや困惑についての答えになってしまっているのでちょっともったいないなと思いながら観ることになる。
しかしながら、ミステリーを最後まで保ちつつちゃんとミスリードし、低予算であることもしっかりと乗り越え，見た事のない役者陣でも飽きさせない、非常にうまい作品だ。
前述の設定バレなどは大したことではないと言える大展開とそこからのラストまで、見応え十分であった。
一定の距離を保つことを強いられている現在の状況にも通じるものがあって、そんな中で近づける人の大切さをちょっと感じることができたりもする。
プライム作品に選ばれたのはそういう理由かな？
記憶喪失になったら、というのは誰もが一度くらいは想像したことがあると思うけれど、記憶を取り戻そうとがんばった結果、記憶を失う前の自分は、記憶を失った自分の期待に、果たして応えられるのだろうか？などと考えると、記憶喪失結構怖い。
