誰もが知る国民的キャラクターの最新作だと思って侮ってはいけない(侮っていてすみません)、本作は歴とした傑作ミステリー映画であった。
戦後高度経済成長の時代、どこかの県境あたりにある隔絶された村に派遣>>続きを読む
スパイク・リーの時代を経て、ジョーダン・ピールなど一周回った作品表現でシニカルかつユーモラス、そして残酷に人種差別問題を提示するクリエイターが台頭する昨今。
ドラマ版「ウォッチメン」の脚本でその才能を>>続きを読む
みんな大好き「新しき世界」のパク・フンジョン監督の、これは新境地と言っていいかもしれない新作。
もちろん今までも、ストーリーやキャラクター作り、ダークな演出、緊張感、アクションは目を見張るほどの力量を>>続きを読む
物語を時間で捉えようとしないノーランは、「ダンケルク」で3つの時間軸をひとつに束ね、「TENET」で巡行と逆行を映画のタイムラインに重ねてみせた。
そして本作はといえば、「核分裂」と名付けられた、19>>続きを読む
本作は、キャラクターの魅力全開で、設定も良い。
何より若い頃に、いや歳を重ねても漠然と感じていた他愛無い日常に気づかない程度にうっすらと、でも確実に浸透し拭がたくまとわりつく不穏なヴェールを、見事に表>>続きを読む
SF叙事詩として「スターウォーズオリジナルトリロジー」や「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズに並ぶ傑作になりそうな佇まいの本作ですが、PART1を観た際の感想としては「すごい映像だ」という感じ。
さす>>続きを読む
結局のところ、映画ってこういうのがいちばんいいんだよな!
登場人物と一緒に怒って笑って泣いて、悔しくて、元気が出て。
観ている間も観た後も、すごく気分がいい。
告知の時点でいい映画であることはすぐに>>続きを読む
すごかった、2度と観たくない
鑑賞直後の感想だ。
四章に分かれた各エピソードでボーに見舞われる仕打ちは、さすが「へレディタリー/継承」「ミッドサマー」のアリ・アスターだと思わせる。
主人公を、どこま>>続きを読む
あまりにも語り口が多い。
社会性を含んだメッセージについて議論しようとすれば全てのシーンを取り上げることになるし、これほど作り込まれて凝縮された作品なのにも関わらず驚くほど余白が広くて、観た人それぞれ>>続きを読む
選考委員として参加している日本ホラー映画大賞から、初の商業映画が公開されました。
本作は初代大賞を受賞した11分の短編「みなに幸あれ」をベースに、主人公や設定のストーリーを掘り下げ長編ストーリーにした>>続きを読む
人間とは思った以上に心で生きる動物であるし、人間の生活にはどんな瞬間にもドラマというものがあるし、人間は出来事の内容に関わらず幸福にも不幸にもなりうる。
というのは個人的に長年のテーマのようなものだけ>>続きを読む
年を重ねた人間が作るものは、どこか雑さを感じることがあるかもしれない。
それはきっと、人間は年を重ねることで許容範囲が広がり、優しくなるからだ。
うん、まあいいやOK、こうしてこうしてこうすれば成立す>>続きを読む
評判も良く、素晴らしい興収をあげ、アメリカでも儲けている本作には尊敬の念が絶えない。
Firmarksで4.0、ロッテントマトでも満点近くを獲得しているわけだから、文句のつけようもない作品なのだ。>>続きを読む
憧れの存在・マッコールのファイナルステージ。
ジョン・ウィックのような派手さは微塵もないが、そこが痺れるポイントでもある。
世界最高峰のスパイが市井の人々を助けるというのは、転生してチート能力で無双し>>続きを読む
シリーズ最高傑作「ローグネイション」以降、回を重ねるごとに大味さを倍々に増していく本シリーズの、真骨頂ともいうべき大味さで、前作を軽々と更新する本作。
しかし、誰もカップヌードルカレー味にミシュラン>>続きを読む
多視点構造の物語を描くことは、ある種クリエーターの夢のひとつだと思う。
だったらやれば良いと思うけれど、本当の客観視点に立たないと描けないからこれがものすごく難しい。
坂元脚本はそういう意味ではいつも>>続きを読む
中国発のフル3Dアニメ。
日本のアニメーションスタイルの呪縛からいよいよ解き放たれ、世界基準のルックとアニメーション、ストーリー作りを明らかに目指し始めたことを強烈に感じることができる。
コメディ部>>続きを読む
本シリーズは、伝説の殺し屋=ジョン・ウィックが、ざっくりと適当な理由から同業者たちと死闘を繰り広げ続けるだけの物語で、なぜか死ぬほど面白いという信じられない映画。
1、2、3と着実にファンを増やしなが>>続きを読む
この手の史実を知るにつけ、「ひどすぎる」「どうして?」という考えは当たり前のように浮かぶけれど、全ては過去の出来事に対して芽生える感情であり、当時の被害者や加害者、傍観者たちの思いは知る由もない。
そ>>続きを読む
さあさあ、ウェスアンダーソンの新作がやってきましたよ。
ここ数年コンスタントに発表してくれて嬉しい限り。
モノクロームの狭苦しい画面から一転、シネマサイズに広がり空と鉄錆のコントラストが鮮やかすぎる世>>続きを読む
「機会に恵まれたら観ておくべき映画」というのが、いくつかあると思う。
エドワード・ヤンの作品はだいたいそれに当たる。
アマプラにもU-NEXTにもほとんど存在しないし、TSUTAYAがいよいよレンタル>>続きを読む
「バービー」の見どころがわからないだって?
僕が説明してあげよう、まったく君という人は仕方がないな。
本作のテーマは、「あらゆる決めつけから人は逃れられない」ということ。
バービー人形が女性の解放と>>続きを読む
すでにさまざまな感想や考察にあふれており、真新しい意見を述べることもできないのだけれど。
上映スケジュール以外ほとんど情報を出さないことで、何にせよ観る僕のようは映画ファンにとっては普段より数倍の楽>>続きを読む
あまりの面白さと超絶技巧、超難しい撮影に一丸となって取り組む姿に、心底感動してしまった。
「カメラを止めるな」くらい騒がれても良いのでは?
「2分間のループが続く」というアイデアでよくできた話を作る>>続きを読む
断っておくが(僕が断る必要もないけれど)、本作は正直一見さんお断り映画である。
というか、ここから入ってしまいそうな人をもし見かけたら、「あ、ここじゃなくてあっちの入り口(1作目)から入った方が絶対>>続きを読む
紀里谷監督といえば「CASSHERN」とその酷評がすっかり定番だけれど、個人的には世間が言うほど悪くないと思っていて、ルックの作り込みなどは国内では頭抜けているし、セリフや役者の使い方を見るにアニメや>>続きを読む
登場人物は5人、舞台は中年男性の独居。
非常にミニマルな世界で描かれるのは、呪いと贖罪、怒りと哀しみ、そして寛容と赦しの物語。
物語というにはあまりに小さく儚い、燃え尽きるローソクの最後の一瞬のよう>>続きを読む
タランティーノ生誕祭記念上映にて。
パルプフィクションとはいったい何だったのか?
それはおそらく、新しいカルチャーの誕生だったのだろう。
恥ずかしげもなく映画好きを公言する20歳を超えたくらいの>>続きを読む
会社のお荷物な連中が果たす逆転劇。
王道中の王道映画は、やっぱり面白い。
心が躍る。
クライマックスの見所はスピーチ(演説)。
これも、特にアメリカ映画としては王道中の王道だ。
「セント・オブ・ウー>>続きを読む
自分の現状に満足せず、「こうだったらよかったのにな」「こういう人生あったかもな」「どうして自分は今この状況にいるんだろう」と思考をめぐらし、自身に精神的なストレスを与えるだけでなんの意味も生産性もない>>続きを読む
元首相・菅義偉を描いたドキュメンタリー「パンケーキを毒味する」に続いて、友人がアニメ監督として参加していることもあり鑑賞。
「パンケーキ」は、答弁などを見てもどうにも要領を得ず、一体どんな人なのかよく>>続きを読む
自分のノンボリ具合や個人主義を棚に上げると、どちらかといえばセカイ系と言われるジャンルの物語より、イデオロギーの中で(従うかどうかはともかく)何かを成し遂げようとする物語の方に惹かれるので、「ゴジラ>>>続きを読む
観る前のモチベーションは
セルルック3Dっぽいけどどんなルックを選択したの?
単なる原作エピソードのアニメ化なの?
っていうか山王戦なの?どうなの?
という感じで、どちらかといえば確認の気分で劇場>>続きを読む
いや、よかった…
めちゃくちゃよかった…
僕のようなスピルバーグど真ん中世代の映画ファンにとって絶対に楽しめる映画であろうことは予想していたけれども、こんな気持ちになるとは全く思わなかった。
何な>>続きを読む
今では結構当たり前のPCやスマホなど端末同士でファイルを共有するやりとりは、2000年頃まで少なくとも僕の周りには存在しなかった。
何かの大きなデータを共有するには、CD-ROMに焼き付けてそれを手渡>>続きを読む
言うことはありません!
観ろ!
歌え!
踊れ!
映画館に行く日は朝から計画的な水分補給を!
トイレに行く暇なんて無いぜ?
強すぎて笑う!
映画史上最高の殴り込みに笑う!
いちいちカッコ良すぎ>>続きを読む