学生時代、よくアガサ・クリスティーの小説を読んでいたので興味をひかれて鑑賞。
皆さんがおっしゃるように、ポワロでもミス・マープルでもない新米探偵のチャールズが頼りない。
特に推理らしい推理もせず、聞き込みばかり。
イケメンなせいか、容疑者かもしれない容疑者の女性に誘惑されたり。
おいおい!しっかりしてくれよ~
被害者の大富豪家族が全員曲者過ぎて、よけいにチャールズの存在感が薄くなる。
あの「Xファイル」スカリー捜査官役のジリアン・アンダーソンが、こんな役で出てるなんてびっくり‼️
イメージと違う~
大どんでん返しからの衝撃的なラストにも驚いた。
まさか、そこは想像しなかったなぁ。
大叔母イーディス役のグレン・クローズには泣かされました。
救いがなく終わるラストには、賛否が分かれるかもしれない。
個人的には曲者揃いの家族の、キャラクターに合ったインテリアがすごく素敵で、そこばっかり見てしまいました。
〈映画のインテリア〉
★祖父の後妻ブレンダの部屋
元ダンサーで色仕掛けをしてくる彼女らしいインテリア。
濃いピンクの壁にピンクの絨毯。
水色のカーテンと丸みのあるクラシックソファ。
貝殻の形の1人掛けソファ。
白い暖炉の上には、ダンサー時代の自分の大きな写真。
★長男の妻マグダの部屋
3人の子供がいながら女優を目指している彼女は、1日中お酒🍷を飲んでいて、どこか現実に生きていない。
ダークグレーのダマスク柄の壁紙に、ワインレッドの柄の絨毯。
ゴールドのカーテンとゴールドの額縁に入ったたくさんの肖像画。
壺とミロのヴィーナスのような美術品。
ほの暗い部屋は、さながら歴史を感じる舞台や博物館のよう。
★次男ロジャーと妻クレメンシーの部屋
経営者の夫と研究員の妻という、現実感あふれる夫婦らしく、シンプルインテリア。
真っ白な床・壁・天井。
濃いイエローのカーテンとペンダント照明のシェード。
部分的に敷かれた、細長いグリーンの絨毯。
白っぽいフレームに水色の座面のソファはとテーブルは、モダンなシンプルデザイン。
黒いアイアンシェルフには、本と植物を。