このレビューはネタバレを含みます
宇宙のはぐれものチームの活躍を描くシリーズ3作目にして、完結編。
本作のメインはロケット出生の秘密(と落とし前)。過去と現在が交互に語られ、ラスボスとなる略してハイエボの存在が明らかとなります。
ハイエボは動物実験に留まらず多種多様な生物を「進化」と称して犠牲にしている稀にみる悪党なわけだが、独善的な価値観を主張、強要しながら他の生命(存在)を踏み躙る行為は、いろんなものに当て嵌まるだろう。
現実の独裁や差別や断絶(或いはD社)とか。
言わば、省く側の存在。
省かれたもの(はぐれもの)のガーディアンズの対として描いたのではないかな。
ガーディアンズ内部でもこの省きに似たことが起きる。
しかし結果的にそれが救いとなるのは、
不完全で優秀ではないのは欠陥などではなく、個性だから。
バラバラなはぐれもの逹がチームを組んだとき、すでに物語は一つの役目を終えている。
マンティスが一人旅立つのも、ガモーラが新たな仲間を見つけ、ピーターが地球に帰還するのも必然と云える。
そして新たなガーディアンズが誕生するのも。
「生きていることが素晴らしいと感じることが罪ではないと
心に深く持っている者たちのために」
(「BADLANDS」/BRUCE SPRINGSTEEN)
まあ、ちょっと長かったかな。