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ラスト・ムービースターのakihiko810のレビュー・感想・評価

ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)
4.1
「私の出演作は結末が読めるものばかりだ。作品の冒頭からね 。人生も同じだ。誰もが結末を知っている。 だが、途中のあらすじは変えられる。」

かつて一世を風靡した映画界のスーパースター、ヴィック・エドワーズ(バート・レイノルズ)のもとに、ある映画祭から功労賞受賞の招待状が届く。しぶしぶ参加したものの、騙しに近い名もない映画祭だと知り憤慨するが、そこは彼が生まれ育った街ノックスビルの近くだった。育った家、大学のフットボールで活躍したスタジアムなど過去の思い出が甦る…。

バート・レイノルズという俳優は知らなかったけど、「今は昔」のアクションスターだったらしい。つまりこの話はバート・レイノルズという俳優の「当て書き」なのだという。
過去の栄光、今の評価、人生に感じる「こんなもん」という諦念…それを抱えながら生きていくのであるが、それでも長く生きてきた人生、捨てたほど悪いもんじゃない。
この映画は老年に差し掛かった映画俳優が送る「人生賛歌」である。おすすめ
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