daiyuuki

予定は未定のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

予定は未定(2018年製作の映画)
4.0
40歳を目前に独身の純子(屋敷紘子)は、お節介な叔母からお見合いを勧められるがピンとこない。
そんな彼女のもとにある日、ひとつの紙飛行機が飛んでくる。
開いてみると、その紙は男性の欄だけが埋められた婚姻届で、見知らぬ男性からのプロポーズに運命を感じた純子は、男性を訪ねてみる。
「フリーダ・カーロの遺品」「見栄を張る」などの映画制作に携わり、2016年から自らも短編映画のメガホンをとりはじめた磯部鉄平監督が18年に手がけた。
SKIPシティ国際DIシネマ映画祭のほか、福岡インディペンデント映画祭の40分ムービー部門最優秀作品賞、大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門入選など、国内の多数の映画祭で高い評価を獲得。20年6月、磯部監督の短編「オーバーナイトウォーク」と2本立てで劇場公開。

陸上競技で世界を狙っていたという輝かしい過去への未練、仕事が出来ても異性としては蔑ろにされたり便利な女扱いされる憤り、選択肢が少なくなっていく焦りが、屋敷紘子さんの生活に疲れた等身大のアラサー女性を演じる中にナチュラルに滲み出る演技と全力疾走が、切なくも爽快感がある短編青春コメディ映画。
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