さな

5時から7時までのクレオのさなのネタバレレビュー・内容・結末

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

初めてのアニエス・ヴァルダ!
ポスターが可愛くて一目惚れ

ストーリーや登場人物のキャラクターはいかにもフランス映画!って感じだけど、
カメラワークや画角が面白くてずっと観てられた
あと、最初の占いのシーン以外ずっとモノクロなのだけれど、何か他の白黒映画よりつやっとしている気がする
白黒映画に詳しくないから分からないのだけれど、色味の種類とかがあるのかなあ
ずっとクリーンで見やすい
色が好きなので、カラー映画が好きだけど、白黒映画の良いところは光を映している時だと思う
日光で照らされると白くもやがかかりきらきら光って、それだけで綺麗

最初の方で鏡や窓に反射している風景を含めた映像美、みたいなのが多くて美しかった
特に帽子屋さんで帽子を選んでる時に
店の外から、街中が映ったウィンドウ越しにクレオを映している所なんてうっとりしてしまった
帽子を被る度ににこっと笑うクレオが可愛い

タクシーに乗ってるシーンもとても良かった、、
自分もまるで一緒に乗車してるかのような撮り方
パリの街並みや人たちを見てると飽きない

文化が違うのか、昔の映画だからか、理解力の問題なのか分からないけど
急に怒ったり泣いたりするクレオ、それに伴って場面もコロコロ変わる
歌のレッスン?のシーンで急に怒り出したところからしばらくのカメラワークが最高だった、何度でも繰り返し見たい

黒のワンピースに着替えて出てきたクレオ
裾の部分がプリーツになっていて、切り返しに柄が入ってる
セットのストールも裏表で黒色と柄になっててとても可愛い

そのあとクレオの不安を人々の目線で表すのが良かった
大袈裟じゃなくてさり気ない違和感

個人的フランス映画あるあるの、どうやって終わるのかな〜問題
今回は病院の検査の結果がゴールだと見えていたし、ラストらしい終わり方なのかなあと思っていたら、あっさり結果を告げられてそのままサラッと終わったので「フランス映画だ〜!!」となった
さな

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