ryodan

希望の灯りのryodanのネタバレレビュー・内容・結末

希望の灯り(2018年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

昔のCMじゃないけど、「幸せ」ってなんだっけ?って自問したくなるような作品でした。この作品の場合、三人が主人公だと思うんだよね。お互いがお互いを拠り所にして、なんとか生きている。でも互いに互いの関係を確認し合っている訳じゃないから、かなり脆弱な関係。きっと彼は、彼女は、こういう風に思っているんだろうなって具合で。本音を言っても良いんだろうけど、なかなかそうもならない。もどかしいかぎりだ。コテンパンに傷ついて傷ついて、かろうじて立っている。そんな日常に希望なんてあるのだろうか?賞味期限が切れた食べ物を、しかも一回ゴミ箱に入れてから食べる、それが希望?幸せ??あの頃が良かったはずはない。あの頃より今の方が数段クソなだけだ。それだけは分かる。あのオッちゃんが随分前から死のうと準備していた数々のシークエンスを辿ると胸が詰まるね。
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