このレビューはネタバレを含みます
ノルウェー庁舎爆発させてからの孤島での乱射事件というのはなるほど、という発想。
庁舎が爆発すれば警察も大混乱になる最中の犯行なら確かに初動は遅れてしまう。それがより多くの犠牲を出したのだろう。
だからこそより真実味を出すためのワンカットのみで長く押すのはドキュメンタリーの手法に合っているとは思うけど、今回のワンカットはあまりに主人公が動かなさすぎてダレてしまった。
大事件ではあるけど、同じように3.11をワンカットで撮ったとしたら? ノルウェー人はどう感じるのかも気になるところ。
ちょうど3.11の後に起きていた事件だから日本国内では記憶に薄いのだけど、こういう風に世に出すことでウトヤ島を世界中に知らしめることができるし、テロリズムの脅威と憎悪を掻き立てるのだから役には立っている。
しかし単純に映画として見た場合、のめり込みはやっぱり弱いね。