デフォルトで好きなテイストのやつ。
ジュゼッペ・トルナトーレ的な人間讃歌の系譜に連なる感じだろうなというのは冒頭で大体察しが付くから、映画的な裏切りはほぼない。
”人生ってそんなに悪くないよね”という結論ありきで、その道筋をどう描いてくれるんだろうという期待ありきで観る一本。
その意味で言うと、老人が主人公になるのは必然と言えそう。
それなりに人生経験を重ねて価値観が定まった老人が、異なる他者と相対した時に自分をどう変容できる余地があるかという意味ではクリントイーストウッドのグラントリノを観た時の感慨に重なる感じもあってグッときた。
関わる人が要所要所でいい人過ぎるでしょ!という突っ込みはあるけど、今後の自分の人生の希望と重ねてそこは楽観的に捉えてもいいのかもなあ。