おけい

コールド・スキンのおけいのレビュー・感想・評価

コールド・スキン(2017年製作の映画)
3.5
孤島の灯台に夜な夜な怪物が襲ってくるというストーリーを知って、だいぶ前から気になってチェックしていた作品。

時代背景は1914年の設定でスペイン文学の『冷たい肌』を映像化したサスペンスホラー作品。

ここでの評価かなり低いけど、そこまでクオリティは低くないと思う。ホラー要素より人間の精神面をえぐるような作風。ただ、夜行性の怪物が夜になると海からウヨウヨ這い出してくる図はなかなかゾッとします。

気象観測員として赴任した主人公の青年(デヴィッドオークス)が純粋であり、灯台守のグルナー(レイスティーブンソン)がかなり傲慢で暴力的なのが対照的。

南極の孤島で船は滅多なことでは来ないし、孤独との戦いもあったのだろうが、冷たい肌の半魚人のような未知なる生き物をペットのように飼いならし利用するグルナーに嫌悪感を抱く人も多いでしょう。

一見怪物と思われる半魚人からしたら、人間だって未知なる生物。共存の道を歩めるといいのだけどね。

主人公が好青年風のイケメンさんです。私はどちらかと言うとレイスーティーブンソンのワイルドジジイの方が好みですが、役柄があまり好きではなかったし、本作ではすっきりイケメンの主役デヴィッドオークスの方がカッコよいと思いました。
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