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アドリフト 41日間の漂流のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

アドリフト 41日間の漂流(2018年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

バルタザール・コルマウクル監督が実際に発生した遭難事件をシェイリーン・ウッドリーとサム・クラフリンの共演で映画化したドラマ作品である本作は、1983年10月、知人からヨットの回航を依頼され、1ヶ月もの長期にわたる危険な仕事でありながらも高額な謝礼を目的に豪華なヨットに乗り込み、婚約したばかりの恋人・リチャードとタヒチの港から6,400キロ先の故郷・カリフォルニア州サンディエゴへと旅に出掛けた2週間後、記録的なハリケーンに遭遇し巨大な津波に飲み込まれ、無線は疎かヨットの操縦も不能となった上にリチャードも重傷を負ってしまったことで、陸地まで3,200キロの太平洋の真ん中で食料や水も数日分しかない絶体絶命の状況に陥りながらも知識を駆使して生き残りをかけたサバイバルに奮闘していく様が描かれた作品となっているのだが、思いの外見応えがあって最後まで画面から目が離せずにいましたね。本作は実話であり漂流した女性のサバイバルを描いたものとなっているので余計な脚色もなく代わり映えのない景色の連続で"退屈"という印象を強く受けてしまうのだろうと視聴前に懸念はしていたのだが、主演を務めたシェイリーン・ウッドリーの演技はとても良く、時間軸を交錯させた構成によって画変わりもあって飽きてしまうような要素も感じられない。それでいて日常に紛れた台詞なども"意味"があり終盤で明かされる"真実"が構成と相まって心揺さぶるドラマとしてより印象的に映し出されていたと思いますし、単純に「出会い」や「別れ」というものにも目を向けさせられましたね。観て損はないかと。
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