Shizka

アップグレードのShizkaのネタバレレビュー・内容・結末

アップグレード(2018年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

本当にリー・ワネルか?というくらい、彼独特の鎖的な表現が鳴りを潜めた映画。そもそもSFなんて世界から程遠いはずの監督がこんな映画を撮ることに驚きである。

それにしてもなかなか興味深いSFだった。チップを埋め込んで自分を敵にする、という発想はとても新しい。今までのSFはロボットかシステムが敵で、自分の身体はなんとかなったものだが、今回はそれすらない、内なる葛藤だけで進んでいく。

もうちょっと広げられそうな世界観だけど、映画サイズにするにはそのくらいステムをアホにしなくてはならなかったのだろうか。

最後の結末は後味爽快で気に入った。女だからって容赦してはいけない。倫理的にもテーマ的にも平等に死ぬべき。

主人公だからっていつも勝ってはいけない。これぞリー・ワネルテイスト。
Shizka

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