singer

未来予想図 〜アイシテルのサイン〜のsingerのレビュー・感想・評価

-
見始めてしばらくして、「これはちょっと・・・」と思ってしまいましたね。
元々、あんまり期待もしてなくて、モチーフになったドリカムの曲にも思い入れは特に無く。

何となく観ていて他人の恋愛話を聞いてるような気分になりました。
お手本通りのような恋愛だなぁと。
それはそれで、当の本人からすると素敵なものなのかも知れないですけど、
こうして客観的に見ると、ちょっと気恥ずかしい。
そういう理由で、ラブストーリーというは、苦手なジャンルだったりする。

ラストシーンは良かったですね。
主人公二人の想いが収束して、良いクライマックスになってたと思います。
ただ、そこに至るまでの展開が冗長で、しかも唐突過ぎる。
10年という長い時間を描く中で、ひとつひとつのシーンに気持ちの積み重なりが無かったように思いました。
なので、先が気になってハラハラするとか、そういう過程の中の面白さは殆ど無かったのが残念でした。
そこさえしっかり描けていれば、ラストはもっと感動的だったのになぁ・・・と。

それにしても、竹財輝之助と松下奈緒・・・美男美女過ぎ。
この二人がやると、素敵な恋愛を絵に描いたように見えてしまいますね。
演技に自然な感じはよく出てたと思うけど、ちょっと理想の恋愛像を描き過ぎのようでもあり。
しかし、松下奈緒。
口をボーっと開けてても、美しさが全く損なわれないのが凄い・・・。
この人は馬鹿な演技は出来そうに無いなぁという位、際立って綺麗な存在感が映えてました。

弓削智久や、関めぐみ、光石研など、渋い脇役が居るわりには、
上手く生かせてなかった気もするけど、もっと主人公二人の思いの深さを描いた方が良かったと思う。
全体的に何か表層的なんですよね・・・。

「未来予想図」、「未来予想図Ⅱ」。
実は、両方、ずーっと嫌いな曲でした。
何か・・・「下らないなぁ」と思ってて、ロックンロールを聴くような自分だったわけですが、
今回映画を観て、印象が変わったりすることは無かったです。
やっぱ、恋愛観が違うとダメなんだろうなと。
———————————————
🎦こちらは2008年4月20日にブログに投稿したレビューです。
先週のミュージック・ステーションがドリカムトリビュート特集で、
最近J-POPに興味を持ち出した娘と一緒に、改めて彼らの楽曲を聴いたわけですが、それでもやっぱり結構苦手なグループかなぁという印象は払拭出来ず。
でも、10年位前の友人の結婚式で、リクエストがあって「未来予想図II」をアカペラで歌う機会があったんですが、実際に歌ってみると、そのメロディの抑揚が物凄く気持ち良くて、ちょっと吉田美和さんと気持ちがリンクした気がして。
以来、今では、いつかは生で聴いてみたいなぁと思っている歌い手の1人ですね。
ウチは家内もドリカム好きで、娘もワンダーランドに興味深々だったので、いつか家族で見に行ける日が来るのかもなぁと、そんな日を夢見たりしています。

“Dreams Come True”

いつか、“夢は叶う”のかなぁ。
singer

singer