あられ

天国でまた会おうのあられのネタバレレビュー・内容・結末

天国でまた会おう(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

“反戦メッセージ、家族の愛憎、友情?“ などがテーマで、作品には戦争の悲惨さ、哀感や切なさの反面、驚きや感動、ブラックユーモアもあり、また悪人の末路が爽快だったりで、とても面白かったです。予想を超えた結末は衝撃的でした😆

ただ、ストーリーのテンポは良いのだけれど、話端折りすぎ&内容詰め過ぎで、細かい説明がないのが玉に瑕でした。アルベールの横領手口は、銀行内で発覚しなかったんだろうか…🤨

一番の見どころは美術関連です。当時のパリの街並みや、衣装や仮面などの小道具が素晴らしかったです。エドゥアールの仮面はめちゃくちゃかっこよかったです😊


冒頭、1920年11月。フランス植民地のモロッコ内の憲兵事務所では、元フランス軍の兵士で、1918年にドイツと戦ったアルベール・マイヤールが事情聴取を受けている…。アルベールが2年前の出来事から順に遡って語っていくと言う、一風変わった倒叙ミステリーです😊

1918年11月、第一次世界大戦の終結間近。上官の退却命令を無視する、戦争好きで卑怯な上官プラデル中尉。その悪企みに気づくアルベール。いらぬ戦いの最中に生き埋めになったアルベールを助けたエドゥアール・ペリクールは、その直後に爆撃を受け、顎が吹き飛ばされてしまう。

パリの病院に運ばれ、何とか生き延びたエドゥアール。彼から家族に知らせないように頼まれたアルベールは、不正工作&エドゥアールが戦死したと彼の実家に手紙を送る…。

アルベールは命の恩人のエドゥアールに恩義を感じ、彼の世話をしますが、帰還兵にまともな仕事はなく、底辺職をしながらの粗末な部屋での貧しい暮らしを強いられます。

エドゥアールが欲しがるモルヒネが買えず、アルベールがやむを得ず同じ立場でもある傷痍兵からモルヒネを奪うシーンはかなり辛いです。後でしっぺ返しを食いますが…😆

帰還兵には冷たいくせに、戦没者には賞賛の声をあげるフランス社会では、戦没者追悼記念碑を作る計画が上がっています。そんな中エドゥアールは、自身の画才を駆使した大規模な詐欺を思いつく…。
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