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ワイルド・スピード/スーパーコンボのbluetokyoのレビュー・感想・評価

3.6
おまけスピンオフ作品とは思えぬ完成度の高さ。カーチェース、アクションは迫力満点で、ときおり差し挟まれるコミカルなシーンはとても楽しい。また、元捜査官、ホブスのルーツも紹介される。主人公のホブスとデッカード(ショウ兄)の仲の悪さ、足並の揃わなさっぷりは、もはや伝統芸の域に達しており、逆に安心して見ることができてしまう。こんなに衝突ばかりしている二人が、つねに同じ目標に向かって、お互い意に反して協力し合うなんて、やはり、ものすごくセリフを作り込んでいるわけだろう。

簡単にあらすじ。
イギリス諜報部員が、テロリストから人類の半分を全滅させる威力を持ったウイルスを奪還する。成功したと思いきや、別の組織、エディオンが襲撃。諜報部員の一人、ハッティ・ショウは、とっさに、ウイルスを自分の体に打ち込んで現場を脱出する(これって、ミッション:インポッシブル2のぱくり?)。

ハッティを救出するために召集されたのが、ホブスとデッカード。会うなり、激しい口喧嘩。このシーンがおもしろく五回ぐらい見た。
それでも、なんとか、ハッティ・ショウの身柄を確保。と思ったら、エディオンのブリクストンにハッティをさらわれる。
再び、ホブスとデッカードは、ハッティを奪い返す。
このとき、デッカード、ハッティは、オレの妹だ。ホブスは、ウソだ! 顔が違う、とかで大げんか。

だが、そんなことをやっているうちに、ウイルスが発動すれば、ハッティが死ぬばかりか、全人類の半分も全滅してしまう。

どうしたもんか、といろいろ探ると、どうやら、エディオンの研究所に、ウイルス抽出装置があるらしいとわかる。
そこで、ハッティは、わざと、エディオンに捕まり、ウイルスを抽出してもらい、そのあと、そのウイルスとハッティを奪還するという作戦。

だが、途中でバレて、ホブスとデッカードは捕まる。ハッティが、土壇場で脱出。ハッティ、ホブス、デッカードは、なんとか、ウイルス抽出装置を持って脱出することに成功。
ところが、脱出する際に、ウイルス抽出装置は、壊れてしまった。

これは、万策尽きたな、と諦めかけたが、ふと閃いた。ホブスの兄貴なら治せそうだ。機械屋だし。
ということで、ホブスの故郷サモアに行く。

もちろん、そこをブリクストン率いるエディオン一味が襲撃するわけである。

なんとか、ブリクストンを倒し、ウイルス抽出装置も治って、ハッティも無事、ウイルスも確保した。

デッカードの妹思い、ホブスの故郷への帰還と、シリーズのテーマである家族愛もきっちりと表現し、後味すっきりで終わる。
とにかく、ホブスとデッカードのやり取りがおもしろい。
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