からさき

ランガスタラムのからさきのネタバレレビュー・内容・結末

ランガスタラム(2018年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

not for meでした。

最初から最後まで全く楽しめなかったな。
インド映画では価値観が違うなと思うことも多いけど、それでも「これはこれ」で楽しんだりするのだけどこれはまったくあかんかった。

インドの田舎の村のドロドロ権力争いかと思わせて、結局最後の最後は偉い先生が実は差別主義者で私情で人殺しを指示していていて兄の仇討ちを果たしたよという結末···

んんんんんんんんん。
復讐譚は全然好きなんだけどさ、
復讐に至るまでに悪役側はヘイトをためてためてためるからこそ仇を討つ時にスッキリするんよね。
だから最後に突然、それまで特に伏線も対してなかった、むしろ良い人として描写されてきた議員先生が仇だったよと言われても「ええー」としかならん。
良い人と見せかけて裏を引いてた悪人でしたはこれも展開としてはよくあるけど、でも村の権力争いに対して糸を引いているでもなく、自分の娘と結婚させたくなかったという私情。
これはこれで物語として成り立たないことはないけどさ、これまでずっと村の権力争いの話ししてきて最後にこんな私情だったと言われても、すごく矮小化されてしまったというか、しょーもなとしか思えなかった。
話の大半でヘイトをためてきた悪役のプレジデントへの復讐があっさり終わってしまうのももやもや。


あと主人公のチッティが全く好きになれなかったのも楽しめなかった大きな理由。
生活や人間関係に支障が出るほどの難聴にも関わらず、思い込みが激しいし、難聴であることを人に理解してもらおうともせずに、むしろ逆ギレするし、事態も悪くさせるし、最初から最後までまっったく好感度が上がらなかった。
恋愛パートとか不快感しかない。
復讐に対しての説得力が弱いシナリオなので、
チッティが単に手の早い、ならず者としか思えないんよね。

これはほんと合わなかったな···
まあそういうものもあるわね。
からさき

からさき