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純平、考え直せのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

純平、考え直せ(2018年製作の映画)
3.8
新宿・歌舞伎町のチンピラ、坂本純平(野村周平)21歳。いつか〝一人前の男〟になることを夢見ながら、組の雑用に追われる日々だ。そんな純平、ある日、対立する組の幹部の命を獲ってこいと命じられる。「これで一人前の男になれる」と気負い立つ純平は、偶然出会ったOLの加奈(柳ゆり菜)と一夜を共にし、つい〝鉄砲玉〟になることを洩らしてしまう。
手元には拳銃一丁と数十万円の支度金。退屈を持て余していた加奈は、純平の情熱に呆れながらも不思議な胸の高鳴りを覚え、決行までの三日間、純平と行動を共にすることに。
新宿を見降ろすホテルに泊まり、大好物の焼肉をたらふく食べ、思い切り笑い、そして孤独と不安を慰め合ううちに、ふたりは惹かれ合っていく…。
「鉄砲玉なんかやめて、一緒に逃げようか」と言う加奈に、「男が一度決めたことだから」と純平は聞く耳を持たない。
そこで加奈はSNSに相談。すると、忠告や冷やかし、無責任な声援がネット上に飛び交い出した!
加奈の想いと、ネット住人たちとの交流が、純平の決意を揺るがし始めるが、決行の日は迫り――さぁ、どうする、純平! 
奥田英朗の同名小説を映画化。
ストーリーはよくあるVシネのチンピラものに、チンピラと女の子の恋とネット住人の交流を織り込むユニークなもの。
ただネット住人と主人公カップルの交流とメインのストーリーが、上手く噛み合ってはいない。
野村周平と柳ゆり菜の体当たりの演技は良かったVシネタッチの青春映画。
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