ゆきち

ベイルートのゆきちのレビュー・感想・評価

ベイルート(2018年製作の映画)
2.5
ベイルート事情の勉強にはなった。

舞台設定とテーマは面白いが、こんなに面白いテーマならもっと人間関係の深みが出せたと思う。
愛した息子がテロリストになって、友人を人質にしたってだけでも愛憎いっぱいなんだから、人間の愛憎の深いところ、どうしようもない不条理さとそれに苦しむ精神にもっともっと迫れたと思う。

ちょいちょい無意味にカッコつけるのも気になる。
制作したのがもし一人の人間だったら、お前は高い灯台の上から眺めてる神にでもなったつもりか?そんな態度で何か大切なものを見つけたり、大切なものを守ったりできるとでも思ってるのか?と詰めたい。
最後の星条旗揺れ方がムカついた。
書いていて気付いたが、リドリー・スコットのワールドオブライズを薄めてイキリを足したのがこの映画なのかもしれない。
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