鰹よろし

ガン・ドッグの鰹よろしのレビュー・感想・評価

ガン・ドッグ(2018年製作の映画)
3.5
 写真記憶という特殊能力を持ち、GSG10というドイツ警察特殊部隊の心臓部である武器保管庫で働くテオは、超貴重な品々が並ぶ美術館立てこもり事件において破壊の限りを尽くし見事人質を救出し事件を解決に導いたシュタイナーのとばっちりで大統領官邸の階段警備へと異動に。

 しかし着任早々、モルドバの大統領令嬢マーシャが拉致される現場に居合わせてしまいその責任を取らされ憧れのシュタイナーと共に停職に。しかしじっとしていられるかと2人で勝手に救出に向け動き出すのだった。

 設定から何から頑固一徹親父に凸凹バディなアクション映画あるあるをひたすらにイジり倒すハチャメチャ作品。如何に流暢に違和感なく描こうと努力している事象を敢えて不自然に過剰に都合良く非効率的非合理的にわざわざ感満載でチグハグに描き出すことをモットーとしている。

 緊急事態にはこんなものも代用品として使えますよ~といったきっと役立つホントかどうかは定かではない雑学や豆知識に、あらゆる手段を模索し試行した結果やむなく行われるミッションインポッシブルな作戦を、迷いなくファーストチョイスする様はもうお腹痛い。やけにハートウォーミングでハートフルなのがまた良かったよ(笑)。

 ただ、ヒロインは報われてよかったけど、上司不憫過ぎだろ・・・。いやそれが務めなのか。


「ゲット・スマート」(2008)...「スティーヴ・オースティン S.W.A.T.」(2011)...
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