このレビューはネタバレを含みます
1971年にアルゼンチンで11人もの人々を殺害した連続殺人犯で「黒い天使」と呼ばれた青年がモデルの実話。原題:El Ángel
17歳のカルリートス(ロレンソ・フェロ)は天使のように美しい容姿の少年。両親の愛をたっぷり受けて成長したけど何の躊躇いもなく犯罪を犯す異常者。親に嘘を吐くことも人を騙すことも平然とこなし、盗みも殺人も後ろめたさとは無縁。しかも手口は天才的。
転校先の学校で少年院上がりのラモンと出会い、その家族とチームを組み盗み三昧のカルリートス。深まるラモンとの仲。素敵なラモン。でも歌手としてTVに出たりして離れて行っちゃうラモン。孤独なカルリートス。
「(全部手に入れるから)他人の物はない」と言うくらい欲しいものは全て自分のものにして来たカルリートスが唯一手に入れられなかったのがラモン。ラモンの心。手に入らないならいっそ…と、車で事故を起こし無理心中を謀るもラモンだけが死亡。でも最後にそばにいたのは僕だから、ラモンの心は永遠に僕のもの。
大勢の警官が取り囲むラモンの家で一人ダンスしながらエンドロール。