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パピヨンのYOKのレビュー・感想・評価

パピヨン(2017年製作の映画)
4.3
鑑賞二回目。
ここ最近、転職の準備でストレスMAXで倒れそうになってたんだけど、面接を明日に控えて逆に冷静になってきた。みんな、祈ってて……。

「パピヨン」は1回目をめちゃくちゃ楽しんで観れたので、運良く今日午後のロードショーでもう1回観ることが出来て大変ハッピー。こちらはリメイク作なので、いつか1973年の方も観てみたいと思う次第。

何故かパピヨン役をチャニング・テイタムで記憶してたんだけどかすりもしてなかった。正しくはチャーリー・ハナムさん、私はあまり馴染みのない俳優さんだけど哀愁あるイケおじだった。

濡れ衣で終身刑になっちゃったパパは脱獄するための金がない。対する紙幣偽造の天才ドガは金はあれども見た目が弱々しく力がない。このふたりが手を手に取りあって脱獄を目論む…的なストーリー。相反する2人がバディを組む系ってみんな大好きだろ?私も!

いかんせん皆が皆何かしらの罪を犯して悪魔島にやってきた身分なので治安がバチボコに悪い。そらそうだ。それに加えて人間らしい扱いも受けられない環境。当たり前に人が死んでいく。

まず初めに罪を償う気ゼロで、ぜってぇ脱獄するんだもん!って所が論外なのは置いとく。とりあえずパピは無実の罪でここに来てるからね。

パピとドガの友情はシンプルに良い。ココナッツが2人の友情を育んだんだと思うと、今後スーパーでココナッツを見たら泣いちゃうかもしれん。スーパーで売ってるの見たことないけど。

白スーツの所長(?)が一見したら悪役なんだけども、こんな治安が悪いところで犯罪者相手に仕事してたらこうなるのも頷けるような…でもやりすぎ感はあるので何とも。ココナッツくらい許したれよ。

ところでココナッツって栄養あるん?と思って調べてまたところ、体脂肪の蓄積を抑えたり、便通を整えたり、認知機能を改善したり、浮腫を抑えたりするらしい。すげぇや。

ストーリー展開は案外地味。この刑務所(島)の環境がかなり悪いというのが存分には伝わってくるものの、脱獄に向けて味噌汁で柵を錆らせたり、こっそり脱獄用の穴をスプーンで掘る等の準備シーンがほぼないので、いつどうやって脱獄するの?ってのが付きまとう。

さあ、いよいよ脱獄ですよ!もそこそこ地味。現実なんてこんなもんなのかもしれんけど、タイミングと隙を見ての脱獄。若い男の子の体を狙うデブに関しては、阿部定の精神で局部を切り落とすくらいしても良かったのでは?(個人の感想です)

にして、脱獄って大変。
無実なのにこんな目にあっているパピはどうあっても故郷に帰る!と最後まで奮闘するの首尾一貫してる。対してドガは妻に見捨てられたので帰る家もない中、パピに最後まで協力する。この2人の友情がこの映画の見所なんだろな。

こんな所でなきゃ出会えなかったかもしれないし、別の生き方をしていたら別の出会い方をしていたかもだし、そもそも出会えなかったかもしれん、そんなふてりがとても良き。別れは案外さっぱりでこちらに泣く暇も与えず、笑顔で海に飛び込むパピがすごく印象的だった。海綺麗。

実話なのすごいよね。ラストのパピ、ぶったまげる。お前よくあの状況で生きて帰れたな…の一言に尽きる。生命力カンストしとる。

ラストのモノクロ映像は現実の映像なんだろうか。なんかもう、どうなっとんねん。いくらなんでも人権なさすぎでは?なんだけど、被害者がいるって考えると複雑…んむむむ。

個人的には2回目もガッツリしっかりと楽しんで観れたし思っていたより内容忘れてなかった。

もし明日面接の時に最近観た映画派なんですか?って聞かれたら、「はい、パピヨンです!どんな環境でも友人がいれば乗り越えるれることを学びました!私も友人を大切にしようと思います!」って天真爛漫に答えよっと。
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