フランス映画界の鬼才であるギャスパーノエ監督作。
彼の作品という時点でもう普通の映画ではないことを期待するのだが、冒頭からエンディングが流れる。
まるで同監督のアレックスのように終わりから始まるのだ。
ドラッグに溺れる若者たちを描いたトランスムービーでどこかアメリカンニューシネマのラストムービーのようなフワフワしたサイケデリックで不気味なテイストの作品だった。
平凡な映画に飽き飽きしてるような人はこの映画で満足することだろう。
これ言ったら薬中なのかと誤解されそうだが、アートとドラッグって本当に相性最高なんだよな…特に音楽や映画はね。
作中のダンスシーンが普通にレベル高くて見入ってしまった。
皆かっけーね。登場人物が多すぎて覚えるの大変だが…
いつの間にかワンカットの長回しシーンで会話始まるのもセンス良い。
ただ猥談シーンが長すぎるのは俺的にマイナスかな。
単純につまらん。エロだけじゃなくて哲学とか死生観とか他の話もしてほしいよな。
エロい会話してるだけの部分は映画を倍速再生する人の気持ちが初めてわかったw
現実と幻覚の境目がわからなくなる。
脳が混乱するこの感覚は中々他の映画では接種出来ない快感だ。
ポリコレを逆手にとって露悪的に利用してる感じがしたな。考えすぎかもしれんが。
終盤のシーンとかどうやってあんな映像作ってるのかマジでわからん。
サイケ、狂気、変態、エロ、天才、芸術、欲張りセット。
字幕逆さ演出はたまげた。
あんなん今まで映画観てて初めてだわ。
ところでこの作品ってフィルマークスで結構鑑賞されてるんだね。
1万以上の人がmarkしてるし…
俺の認識以上に人気あるんだな。