パリ・アメリカの現代アートの画家を数々支援した、ある(異端の)ユダヤ人女性アートパトロンのお話。自由奔放に生き、自分が気に入ったアーティストをとことん支援した。
自分が人に求められる一番の手段が、アートだったのだろう、という分析はとても面白かった。自分のアピールに長けており、同時に自分の容姿に自信がなくどこかナイーブな面もあった。画家その他の多くの人とベッドを共にし、それを隠すこともなかった。
そんな自分のコンプレックスと、それを跳ね除ける気骨が、結果として現代アートの道標を作ったというのは、とても興味深い。自由を貫く女性の先駆者だったそうだ。すごい人だし、すごい時代だ。私ももっと自由に生きていいのかもしれないな、と思った。ベネチアの美術館行きたいな。
人物にフォーカスされており、とても観やすいドキュメンタリーだった。現代アートの知識がなくても、人生もネタも豊富かつドラマチック。面白く観れます。一度見て十分なので☆2。(2, 13, 2023)