あああ…
岬に住む右足が不自由な男と
自閉症を持つ妹との暮らし
生活苦の末やがて2人は犯罪に手を染め
言葉にするのが難しい内容
2人が生活に苦しむ過程は決して2人だけのせいではない
しかしこういう生活はどこにも存在することをよくニュースでも見かける
どうにもならないという言葉で終わらせてはいけない
ただこんな作品を前にしてふんぞり返る偽善者をも突き刺す力強さを持つ
カメラがとても挑戦的で面白い
狭い空間の岬の家から移動範囲もそこまで広くなく ロケーションが多く用意されている訳でもないのに ましてや泥沼化する内容でもあるのに
とても開放的な画を作る抑揚が凄い
特に畑に囲まれた道をロングで狙う陽炎と2人の歩み
海と空をバックにしたローアングルのショット
鬱憤とした内容だからこそ開放的なショットのインパクトが強い
1つだけでなく色々と挑戦していて勉強になる
苦しみの中でも悲壮感がずっと漂わない
しかしそれは希望でもない
クスって笑えるけど緊張感と隣り合わせ作品
