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ROMA/ローマのkogureawesomeのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
3.9
監督が子供時代を思い出して作った映画で90パーセントが本当にあったことだという。
でも監督が主役ではない。
1970年代、子供だった監督の家にいた若い家政婦さんが主役だ。
映画は、ほとんどカメラを右から左、左から右に振るか、もしくは平行移動するのが決まりのように徹底している。
シーンが変わるまでカット割りは無し。
モノクロで、有名な俳優は出ておらず、話は地味。
だけどこの見知らぬメキシコの家族たちと一緒に時間を過ごしたような気持ちになった。知り合いの話を聞いているような気持ちになってゆっくりと染み込んでくる映画だった。
自分の家族や親戚のことを思い浮かべる。
日の光が地面に落ちていて、陽気のいい日が多い映画なのだけれど、みぞれもあったり、大雨の日もある。天気が印象に残り、デカい車、犬、鳥の声、飛行機、映画、日本語、メキシコ、都会、田舎、1970年代、海、波のイメージが忘れがたい。
ポスターになったシーンも良かった。
あ、ローマですが、イタリアじゃなくてメキシコのコロニア・ローマが舞台です。
末っ子の男の子が言うことや行動がかわいいです。
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