ティモシー・シャラメによるひと夏の経験。
ドラッグを扱っているので、全てがキラキラと眩しくてさわやかな青春、というわけではないけれど、悪いことへの憧れとか、不器用な恋愛とか、気まずい人間関係とか、こういう青春もこれはこれで誰もがうらやましさを感じるのではないだろうか。
舞台は、湾岸戦争が始まり、フレディ・マーキュリーがエイズで亡くなった1991年のアメリカの街。
ビデオテープのノイズだったり、某大ヒット映画のパロディだったり、そういう一つ一つの遊びがノスタルジーを感じさせる。
そして、そこはかとなくファンタジック。